速聴・速聴機を取り入れて脳力を
「国際化」という言葉がすでに死語になりつつある現代社会では、海外勤務や海外出張が当然のように行われるようになりました。仕事でなくても国際的な交流を求める人は、テレビ・新聞・インターネットなどのメディアを通して、より幅広い情報を手に入れることができます。しかし、日本人の英語苦手意識は、まだまだ解消されていないのが実情です。
同じ外資系の会社に就職した同期の二人を例に挙げてみましょう。AさんもBさんも学生時代の英語の成績はどんぐりの背比べ状態でした。ところが就職して数ヵ月後、「英字の新聞を読んだり、英単語を必死で覚えてはいるのだけど、ジェームス上司の言葉が聞き取りにくくってさ・・・」というAさんに対して「脳の仕組みを無視した学習方法をやっているからね」というBさんは自信たっぷりに、ジェームス上司との会話を、流暢な発音の英語で交わしているのではありませんか。
二人の違いは何処にあったのか、もうおわかりですね。Aさんは、学生時代にやってきた方法をそのまま繰り返して勉強していますが、Bさんは、「速聴」という脳力開発法を取り入れていたのです。
こうした違いの原因を、14カ国語を習得している語学の達人、植村研一浜松医学大学名誉教授は「聞き取った言葉を理解する脳内のウェルニッケ中枢では、日本語と英語では処理の領域が異なっている」と説いています。さらに、「文法に従って英文和訳をするのは、概念中枢の働きなので、どんなに和訳し続けても概念中枢内の翻訳機能が発達するだけ」と追加。つまり、日本語に変換して英語を覚えようとするより即長で脳を活性化させ、英語処理領域を発達させる学習方法の方が、流暢な英会話を早く実現させるのです。